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日々の泡をぷくぷくぷく・・・


by harumerci

本を読むわたし

最近は重たい小説を読む機会が減り、もっぱらエッセイを読んでいます。
10代の頃はそんな日がくるとは思わないほど、がっつり物語を読み漁っていたなぁ…、そんなことを思い出しました。

そんな私の最近のヒット作が、華恵ちゃんのエッセイ集「本を読むわたし」です。
華恵ちゃんは小学生の頃からモデルや文筆家として活躍しているとてもステキな子。ステキな子って、素人風情が生意気ですが、私より10歳程若いというのもあるし、彼女の文章を読んでいるとその魅力の虜になってしまうようなんです。

この本は、華恵ちゃんが小さいころから親しんできたお気に入りの本のことを綴ったもの。ただ本の感想が書いてあるんじゃなくて、本とともにいたその当時の華恵ちゃんの心情が、まさに瑞々しく語られています。読み終わったあと、私が何か感想を言うのがおこがましいくらい「すばらしい!」と思いました。感想を書きたいんじゃなくて、ただ紹介したくて今回はブログに書きます。

私が特に好きなエピソードは、おじいちゃんとのお話。思わず泣きそうになりました。それから、お母さんと二人暮らしになった頃に読んだきつねの絵本の話。少し背伸びして大人になろうとする華恵ちゃんが印象的でした。

昔あんなに本を読んだ気がするのに、私にはこんなにも人生の一部をともにした本があっただろうか、と思わず自分のことを振り返ってしまいました。あったようななかったような…う~ん、ほんとに本読んでたのかさえ疑問になるほど思い出せない。

あなたには、人生をともに歩んだ大切な本がありますか?今までにあってもなくても、これからそんな風に本と付き合っていきたいなぁと思えるようなやさしい気持ちになれる一冊です。
by harumerci | 2011-11-04 21:27 | book・cinema