日々の泡をぷくぷくぷく・・・


by harumerci

カテゴリ:book・cinema( 35 )

下町ロケット

言わずと知れた、池井戸潤の代表作。文庫化になったので、今更ながら読みました。
舞台が大田区ということもあり、かつての上司が勧めていたこともあり、ずーっと読みたいなぁとは思ってたのです。

始めは、ロケット発射のこととか、町工場の資金繰りのこととか、とっつきにくいなぁと思いながら読みすすめてました。と、徐々に人間模様の話になり、ぐっと心を掴まれ後半は読む時間が待ち遠しいほどでした。私ってば、情に弱いことを改めて実感。
自分たちが信じたことをしていれば、良いものを作っていれば必ず認めてくれる人がいる。そんな思いが挫折しかけながらも最後は報われる。希望に溢れた作品だと思います。爽快感と温かい気持ちが残りました。

夢をもって、情熱をもって仕事をする。それって私はできてるのかな?否、という気がします。なりたくて就いた職だけど、惰性とまではいかないけど、例年どおりにできれば完了、と思ってやってる気がする。そんなのはダメだよなぁと痛感しました。
育休から復帰したら、仕事に夢や情熱とか言ってる場合じゃないと思うけど、なんとなくじゃなくて、自信を持てる仕事をしたいもんだなぁ。
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by harumerci | 2014-01-30 09:46 | book・cinema

偉大なる、しゅららぼん

久しぶりのブックレビューです。

出産してから雑誌すらゆっくり読めない状態でしたが、これは別!ずっと文庫化を待ちわびてたので、文庫本の発売日に手に入れ、手元で温めてました。

一度開いたら最後、ページを繰る手が止まりませんでした。夜中の授乳で寝不足だから、寝れる時に寝ればいいのに、それを我慢してまでも読んでしまいました。
やっぱり面白い!!

ようやく寝入った息子の横で、起こさないように笑いをこらえつつ読むのが大変でした。
万城目作品の中でも、それぞれのキャラクターの濃さは随一のような気がします。あ、でも鴨川ホルモーと並ぶくらいかな…。それは置いといて、とにかくキャラクターが魅力的。言動が愉快で、クスッと笑わずにはいられない。設定も相変わらず突飛だし。

琵琶湖から力を授かった一族の対立が主軸かと思いきや、外敵の登場でまさかの友情物語になっていくところに心掴まれました。最後は共に戦ったもの同志の友情が見られて、とっても爽やかな読後感。

特殊な能力を持つ者の話だから、スケールの大きな描写もあるけれど、必死に戦う理由が、滋賀から出て行きたくないから、というあたりが笑ってしまう。物語上は大問題なんだけど、そのローカル感は何⁈とクスクス笑えてくる。

久しぶりの読書、あ〜楽しかった!心から笑えてちょっと感動して、リフレッシュできたなぁ。やっぱり読書はこうでなきゃね!
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by harumerci | 2014-01-24 20:22 | book・cinema

夢売るふたり

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「ゆれる」を観て以来、毎回作品をチェックしている西川美和さんの作品。何よりも、主演が大好きな松たか子さんであることに惹かれ、さっそく観てきました。

男と女それぞれの欲深さを見せつけられ、普段は気づいてないのか隠しているのか、自分にもそんな感情があるんだよな、というのを改めてつきつけられたような気がしました。
「ゆれる」を観たときも感じたけど、自分とはかけ離れたエピソードを描いているように見えて、そこに流れている心情は他人事とは思えない。自分で見て見ぬふりをしていた感情を暴かれたような居心地の悪さを感じつつも、なかなか捉えきれない心情を「映画」という形に仕立て上げる力はすごいな、と感動してしまいます。西川監督の作品の印象をことばにするのは難しいので、まとまりのない文章ですが・・・自分で観て、感じないとわからない作品ともいえるのかな。

これだけはいえる!というのは、俳優陣が素晴らしかったということ。
松たか子さんは個人的に大好きなので、ついつい贔屓してしまいますが、贔屓目など必要ない、ぞくぞくする演技でした。
阿部サダヲさんも色気たっぷりで、役にぴったり。

印象的だったのは、妻と夫の描き方。阿部サダオさんが演じる貫也が描かれるときは、いつも誰かしら女性が一緒にいる。一方、松たか子さんが演じる里子は部屋で一人でいる場面が多い。貫也の感情が外の女性に向いていくのに比例して、里子の感情は「他の女と関係を持つ夫」にどんどんフォーカスしていく。その様を演じる松さんがすばらしくて、忘れられません。
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by harumerci | 2012-10-03 23:34 | book・cinema

しあわせのパン

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「今日暇ならDVD観ない?」と夫くんが借りてきたのは、「しあわせのパン」という作品。
何とまぁ、わたし好みの作品ではないですか。映画の趣味も似てきたかしら??

さてさて、肝心の作品はというと・・・
北海道の洞爺湖畔に建つカフェが舞台で、絵本のような、おとぎ話のような作品でした。
とにかく湖と月がキレイなことと、北海道の四季が美しいことが印象的でした。さらにはコーヒーとパンの美味しそうなことといったらないです。

「こんな暮らししたいねぇ・・・」観ながら二人でため息ついてしまいました。

でも、人が生きていくには色々うまくいかないことやツライことがあるわけで。それでも仲間や家族と過ごすことで「一人じゃなくて二人なんだ」と気づくときがある、とこの作品は語りかけてくれます。じんわりじんわり心が温かくなってくるようなお話でした。

声だけの出演の大橋のぞみちゃんの語りがとてもステキでした。わたしたち夫婦にも、来年のお客様が来てくれないかなぁ。
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by harumerci | 2012-07-14 22:58 | book・cinema

ソウル・サーファー

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この作品を知ってから、観たくて観たくて観たくて・・・本日ようやっと観てきました。

久しぶりに心から感動して、勇気づけられる作品になりました。

これは実際にあったお話。
ベサニーは、幼いころからサーフィンの才能を開花させ、活躍を期待されていた女の子。
ある日練習中にサメに襲われ、片腕を失ってしまいます。
それでも、家族や友人や世界中のファンに支えられ、またサーフィンに挑戦する姿が描かれています。

作品制作にはベサニー本人も携わり、劇中のサーフィンシーンの吹き替えもやっているそう。

サーフィンてじっくり観たことがなかったけど、この作品でのサーフィンシーンは鳥肌もの。かっこいい!そして希望に満ちてる!!
特に最後のサーフィンシーンは圧巻で、映像も美しいし、ベサニーの生命力や勇気を感じることができて神々しくさえありました。

ハワイ好きの視点からすると、ハワイの美しい自然が盛りだくさんに映っていることと、使われている曲がハワイアンミュージックなとこがツボでした。音楽では、カヒコっぽい曲が効果的に使われて、ハワイの大自然や人間の魂の神聖さをより際立たせているのではないかなぁと感じました。

これから先、折りにふれて見返したい、愛と勇気に溢れたとってもとってもアロハな作品でした。
観て大満足です!
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by harumerci | 2012-07-04 21:33 | book・cinema

花とアリス

ずぅーっと観たいと思っていて何年も経ってしまいました。
ようやくようやく観た「花とアリス」は、瑞々しくて初々しくて、キラキラした作品でした。

十代の女の子の純粋さや、それゆえのズルさ、すでに傷ついた心や傷つきたくない気持ちが引き起こす、日常のちょっとした事件。自分が十代だった頃を思い出し、少し気恥ずかしいような、でも懐かしいような。観ていて自然と笑顔になっていました。

キャストも映像も素晴らしい。ノスタルジックでファンタジックな映像は、さすが岩井俊二さん。やっぱり好きだなぁ、岩井作品。

少女の心はずっと持っていたいと思いつつも、少しずつ心が乾いている気がする今日この頃…少女の心を忘れそうになったとき、それを充電するために何度も見返したい作品になりました。
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by harumerci | 2012-04-30 19:27 | book・cinema

森に眠る魚

角田光代さんの作品を読むのは「八日目の蝉」以来。この人はどうしてこんなに女性の内面をうまく言葉にできるんだろう、と改めて思いました。
女性だけじゃない、人間誰しも表面上は見せないようにしている沼のような沈んだ感情。嫉妬、妬み、焦燥、独占欲…こんなはずじゃない、どうしてこんなことになってしまったんだろう、私がこんなに辛いのはあいつが悪い…そんな感情のひだが緻密に書かれています。

物語は、東京の文教地区に住む5人の母親、それぞれの目線で進んでいきます。始めは仲の良かった母親たちが「小学校受験」をきっかけに互いに疑問が生まれ、ズレが生じ、どうしようもできない状態に陥ってしまうというもの。
かつて世間を騒がせた、文京区音羽で起きた「お受験殺人」をモチーフにした作品でもあります。

お受験を巡る母親の話なんて自分とは縁遠い世界だ、と読みはじめたときは思っていたけど、読み進めるうち5人の母親たちそれぞれの感情に共感できて、しかもそれはいわゆる「負」の感情で、自分の中にもある不安な気持ちをこの母親たちは代弁してくれているとさえ思うようになりました。

物語の後半、母親たちが互いに負の感情を抱き、その関係性のみにがんじがらめになっていく様は圧倒的です。息ができないような、どこにも行けないような感覚が、読んでいても迫ってくるようでページを繰る手を止めることができませんでした。

母親であること、妻であること、女性であること、これから先続く日常のこと、いろんなことがぐるぐる頭を巡り、まだ整理がつきません。私にもこんな感情を揺さぶられるような日常が待ち受けているのでしょうか。
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by harumerci | 2012-04-07 16:53 | book・cinema

キツツキと雨

役所広司さんと小栗旬さんが出演している公開中の作品です。

林業を生業とする寡黙で不器用な勝彦(役所広司)とその地にやってきた自信のない新人映画監督の幸一(小栗旬)。二人がひょんなことから出会うところから始まります。

誰かに必要とされたり認められることで、人に優しくなれたり自分に自信が持てることを、ユーモアたっぷりに教えてくれます。
たくさん笑ってちょっぴりウルっときて…最後はみんな幸せになる。見終わった後は充実感でいっぱいでした。

まるで心の冷えとりをしたように、ぽかぽか温かい気持ちになれる映画です。
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by harumerci | 2012-02-29 18:51 | book・cinema

あたらしい自分になる本

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装丁に惹かれ、パラパラめくると、とっても興味深い内容。
冷えとり、アーユルヴェーダ、アファメーション、ホ・オポノポノ…
著者である服部みれいさんが実践している「あたらしい自分になる」メソッドが紹介されています。

わたしの今年の目標は「冷えを改善すること」。この本の最初は冷えとりの紹介から始まりますが、そこからして私の心はわしづかみにされ、夢中になって読んでしまいました。
すっかり最近の私のバイブルとなり、紹介されていたメソッドも、いくつか実践しています。
冷えとりは、靴下の重ねばきや半身浴、湯たんぽなどで下半身を温めることを実践。食べ過ぎも冷える要因ということなので、気をつけていかないとです。
アーユルヴェーダからは白湯を飲むことを。くよくよしそうになったら記憶のクリーニングのためにホ・オポノポノの基本の言葉を唱えます。

何かの方法論で自分の体調や意識が変わる。歩みは遅いかもしれないけど、変わっていく自分と向き合うのってエキサイティングだなって、思います。
大胆なことをしなくても、ちょっとしたことで新しい自分になれる。だからまずは何か始めてみようよ!という前向きなメッセージが詰まった本でした。
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by harumerci | 2012-02-18 15:54 | book・cinema

くちぶえサンドイッチ

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中目黒にある「COW BOOKS」の店主であり、「暮らしの手帖」の編集長である松浦弥太郎氏の随筆集である本書を読み終え、何だか無性に散歩に出たくなりました。

本と仕事をしている著者ですが、そこにある文章は、外の空気や青空や朝の気配に溢れています。

著者の暮らしかたや旅に出ること、本との付き合いかたを読んでいると、大それたことをしなくても感動は日常に転がってるし、飛行機に乗らなくても旅に出れるんだということに改めてきづかされました。

さっそく散歩に行って出会った風景です。
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by harumerci | 2012-01-03 16:23 | book・cinema