日々の泡をぷくぷくぷく・・・


by harumerci

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夢売るふたり

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「ゆれる」を観て以来、毎回作品をチェックしている西川美和さんの作品。何よりも、主演が大好きな松たか子さんであることに惹かれ、さっそく観てきました。

男と女それぞれの欲深さを見せつけられ、普段は気づいてないのか隠しているのか、自分にもそんな感情があるんだよな、というのを改めてつきつけられたような気がしました。
「ゆれる」を観たときも感じたけど、自分とはかけ離れたエピソードを描いているように見えて、そこに流れている心情は他人事とは思えない。自分で見て見ぬふりをしていた感情を暴かれたような居心地の悪さを感じつつも、なかなか捉えきれない心情を「映画」という形に仕立て上げる力はすごいな、と感動してしまいます。西川監督の作品の印象をことばにするのは難しいので、まとまりのない文章ですが・・・自分で観て、感じないとわからない作品ともいえるのかな。

これだけはいえる!というのは、俳優陣が素晴らしかったということ。
松たか子さんは個人的に大好きなので、ついつい贔屓してしまいますが、贔屓目など必要ない、ぞくぞくする演技でした。
阿部サダヲさんも色気たっぷりで、役にぴったり。

印象的だったのは、妻と夫の描き方。阿部サダオさんが演じる貫也が描かれるときは、いつも誰かしら女性が一緒にいる。一方、松たか子さんが演じる里子は部屋で一人でいる場面が多い。貫也の感情が外の女性に向いていくのに比例して、里子の感情は「他の女と関係を持つ夫」にどんどんフォーカスしていく。その様を演じる松さんがすばらしくて、忘れられません。
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by harumerci | 2012-10-03 23:34 | book・cinema