日々の泡をぷくぷくぷく・・・


by harumerci

森に眠る魚

角田光代さんの作品を読むのは「八日目の蝉」以来。この人はどうしてこんなに女性の内面をうまく言葉にできるんだろう、と改めて思いました。
女性だけじゃない、人間誰しも表面上は見せないようにしている沼のような沈んだ感情。嫉妬、妬み、焦燥、独占欲…こんなはずじゃない、どうしてこんなことになってしまったんだろう、私がこんなに辛いのはあいつが悪い…そんな感情のひだが緻密に書かれています。

物語は、東京の文教地区に住む5人の母親、それぞれの目線で進んでいきます。始めは仲の良かった母親たちが「小学校受験」をきっかけに互いに疑問が生まれ、ズレが生じ、どうしようもできない状態に陥ってしまうというもの。
かつて世間を騒がせた、文京区音羽で起きた「お受験殺人」をモチーフにした作品でもあります。

お受験を巡る母親の話なんて自分とは縁遠い世界だ、と読みはじめたときは思っていたけど、読み進めるうち5人の母親たちそれぞれの感情に共感できて、しかもそれはいわゆる「負」の感情で、自分の中にもある不安な気持ちをこの母親たちは代弁してくれているとさえ思うようになりました。

物語の後半、母親たちが互いに負の感情を抱き、その関係性のみにがんじがらめになっていく様は圧倒的です。息ができないような、どこにも行けないような感覚が、読んでいても迫ってくるようでページを繰る手を止めることができませんでした。

母親であること、妻であること、女性であること、これから先続く日常のこと、いろんなことがぐるぐる頭を巡り、まだ整理がつきません。私にもこんな感情を揺さぶられるような日常が待ち受けているのでしょうか。
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# by harumerci | 2012-04-07 16:53 | book・cinema

干し椎茸

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干し野菜初挑戦で、干し椎茸を作って(?)みました。ただ干しただけだけど、なんとなく形になりました。
どうやって料理しようか…と思案中です。
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# by harumerci | 2012-03-31 22:41 | food

死について

ちょっと重いタイトルですが…
先日テレビで観た谷川俊太郎さんのお話が心に残ったので書きます。
谷川さんは、幼い頃に母親から無条件に愛され、そのことによって「生きてていいんだ」という確信をもったそうです。そんなお母さんが大好きで、氏曰く「大のマザコン」だったそうですが、お母さんが亡くなった今、他にも旧友や大切な人もいわゆる「あの世」に行ってしまった今は、自分がそうなることが楽しみで仕方ないといいます。死んだら無になるというのも、それってどんな感じなんだろうと興味があるとキラキラした目で語っていました。

この語りを聞き、また死に対する考えが柔らかくなった気がしました。

初めて死を意識した頃は怖くて怖くて仕方ありませんでした。子どもだったこともあって、気持ちを抑えられなくなったこともありました。それが初めて和らいだのは、湯本香樹実さんの「夏の庭」を読んだとき。そこでは、知った人が死んだ世界にいるならそんなに怖くないよね、というメッセージがあったように思います。

谷川さんの語りはそれに引き続き、私の中での二度目の転機になりました。死ぬことに関しての話だけど、不思議と優しい気持ちになれました。
今なら安らかに受け止められそう。でもまだ先のことにしたいのが本音です。
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# by harumerci | 2012-03-28 23:47 | life

和風クラムチャウダー

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我が家の定番となりつつある無印良品のキットで作るグリーンカレー。
それに添えるスープとして、和風クラムチャウダーを作ってみました。
途中まではあさりの味噌汁を作るのと同じ。そこに豆乳を入れ、粉チーズを加えて味を整えます。今日は油揚げ、にんじん、アスパラも具材として加えました。
グリーンカレーのパンチの効いた辛さを和らげてくれる、すっきりしたまろやかさ。あさりの旨みもよくでて、なかなか美味しくできました。
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# by harumerci | 2012-03-20 19:54 | food

いとしの本棚

週末は部屋の模様替えをしました。
同じところに3年も住んでいると色々と物が増えてきます。断捨離!と思いながらも愛着のあるものってなかなか手離せないですよね。
私の中で、断捨離の風潮に逆らってでも可愛がりたいのが、本。
本がみっちり詰まっている様が好きなので、本棚と言ったほうが正確かな。

そんなmy little 本棚も模様替えに伴いちょっぴりお引越し。

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やっぱり、この感じってうっとりしちゃうなぁ。
この中から本を選んで読み返してるときが至福のときです。
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# by harumerci | 2012-03-19 17:34 | life