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日々の泡をぷくぷくぷく・・・


by harumerci

下町ロケット

言わずと知れた、池井戸潤の代表作。文庫化になったので、今更ながら読みました。
舞台が大田区ということもあり、かつての上司が勧めていたこともあり、ずーっと読みたいなぁとは思ってたのです。

始めは、ロケット発射のこととか、町工場の資金繰りのこととか、とっつきにくいなぁと思いながら読みすすめてました。と、徐々に人間模様の話になり、ぐっと心を掴まれ後半は読む時間が待ち遠しいほどでした。私ってば、情に弱いことを改めて実感。
自分たちが信じたことをしていれば、良いものを作っていれば必ず認めてくれる人がいる。そんな思いが挫折しかけながらも最後は報われる。希望に溢れた作品だと思います。爽快感と温かい気持ちが残りました。

夢をもって、情熱をもって仕事をする。それって私はできてるのかな?否、という気がします。なりたくて就いた職だけど、惰性とまではいかないけど、例年どおりにできれば完了、と思ってやってる気がする。そんなのはダメだよなぁと痛感しました。
育休から復帰したら、仕事に夢や情熱とか言ってる場合じゃないと思うけど、なんとなくじゃなくて、自信を持てる仕事をしたいもんだなぁ。
# by harumerci | 2014-01-30 09:46 | book・cinema

偉大なる、しゅららぼん

久しぶりのブックレビューです。

出産してから雑誌すらゆっくり読めない状態でしたが、これは別!ずっと文庫化を待ちわびてたので、文庫本の発売日に手に入れ、手元で温めてました。

一度開いたら最後、ページを繰る手が止まりませんでした。夜中の授乳で寝不足だから、寝れる時に寝ればいいのに、それを我慢してまでも読んでしまいました。
やっぱり面白い!!

ようやく寝入った息子の横で、起こさないように笑いをこらえつつ読むのが大変でした。
万城目作品の中でも、それぞれのキャラクターの濃さは随一のような気がします。あ、でも鴨川ホルモーと並ぶくらいかな…。それは置いといて、とにかくキャラクターが魅力的。言動が愉快で、クスッと笑わずにはいられない。設定も相変わらず突飛だし。

琵琶湖から力を授かった一族の対立が主軸かと思いきや、外敵の登場でまさかの友情物語になっていくところに心掴まれました。最後は共に戦ったもの同志の友情が見られて、とっても爽やかな読後感。

特殊な能力を持つ者の話だから、スケールの大きな描写もあるけれど、必死に戦う理由が、滋賀から出て行きたくないから、というあたりが笑ってしまう。物語上は大問題なんだけど、そのローカル感は何⁈とクスクス笑えてくる。

久しぶりの読書、あ〜楽しかった!心から笑えてちょっと感動して、リフレッシュできたなぁ。やっぱり読書はこうでなきゃね!
# by harumerci | 2014-01-24 20:22 | book・cinema

出産を経て

ぼーっとしてる間に、出産してから早2ヶ月が過ぎてしまいました。

前にブログを更新したときはまだ妊娠中だったけど、今は生まれた子どもを腕に抱いてます。不思議だなぁ。

出産について感じたこと、書き留めておこうと思います。

陣痛促進剤とか使いたくないなぁという希望があって、予定日を越しての出産はできれば避けたいと思ってました。だんだんその気持ちが強くなって、焦りに変わってましたが、結局39週と2日で出産に至りました。

トータルの分娩時間は14時間。病院に着いてからは5時間、分娩台にあがってからは10分での出産でした。

陣痛ってどんなものか想像つかなくて、陣痛が来たか自分でわかるか不安だったけど、ちゃんとわかりました。人によって違うのかもだけど、私にはドクンドクンと内臓を絞られるような痛みで、これが子宮の収縮かぁという感じ。
テキストどおり、陣痛の痛みはどんどん強くなっていきました。出産はお母さんも辛いけど、赤ちゃんの方が辛いんだよ、と病院の助産師さんやヨガの先生に言われ、お腹の中から頑張って外の世界に出てこようとしてる赤ちゃんが苦しくならないように、しっかり呼吸して酸素を送ってあげて、とも言われていたので、その気持ちだけで深く呼吸し続けました。

まだいきめない子宮口全開ギリギリのときが一番辛くて、痛みがドスンドスンと襲ってきました。呼吸というより悲鳴という感じになってましたが、その痛みの中に、赤ちゃんが頭で産道を押してるような感覚もあり、あぁ、お腹の赤ちゃんは頑張ってるんだ、と感じました。

分娩台にあがってからは4クールぐらいいきんで、つるっと産まれました。背中の下のほうからドドドっと何か出たという感じ。便秘で苦しんでたけど、ようやく排便できた!という感覚に似てたなぁ。

赤ちゃんは出てきてすぐに「うえ〜ん」と産声をあげていました。今までお腹にいたのに、今は1人の人間としてここにいて泣いてるんだ、と思うと感動で涙が出てきました。立会いしていた夫と手を取り合って「泣いてる〜」と感動したことは、一生の思い出です。

確かに陣痛は辛かったけど、初めての出産だし、赤ちゃんを感じながら出産したいと思っていたので、自然分娩で産めてよかったと思ってます。
振り返ると私にとっての出産は、感動しかない経験だったなぁと思います。それは妊娠期間も含め、私のお腹の中で赤ちゃんが育ってくれたこと、頑張って産まれてきてくれたこと、それを思うと涙が出てきます。

我が子は格別に可愛いというけど、それは出産という関門を一緒に乗り越えたというのが大きいのかも。

今は、私たち夫婦が授かった、奇跡の塊みたいな我が子が、すくすくと成長することを祈るばかりです。
# by harumerci | 2013-09-19 15:54 | life

金柑ジャム

出産に向けて、実家に里帰りしてます。

父が庭の金柑を採ってきて「ジャムを作る!」と言っていたので、時間がありあまっている私が作ることにしました。

ヘタと種をとった金柑と砂糖を鍋に入れて煮ます。
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灰汁が出てくるので、こまめにとりつつ…
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柔らかくなるまで煮たら完成。
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少し甘めに作ったつもりだけど、試食したらやっぱりほろ苦でした。
# by harumerci | 2013-06-11 11:42 | food

ここ半年のできごと

ひさびさすぎる更新です。

この半年近く、色々な変化がありすぎてあっという間に時間が過ぎていました。

まず、わたくし妊娠しました。現在妊娠9ヶ月目に突入してます。
これが一番大きな変化。というか、この出来事にかかりっきりだったという感じでした。

それから、引っ越しました。去年の夏ぐらいから物件を探し、12月の終わりに引っ越し。今回は賃貸ではなく、購入です。しばらく腰を据えて住むことになるので、部屋づくりも吟味してじっくり取り組んでます。だいぶ落ち着きましたが、子どもが生まれるということもあり、まだ完成とはいえないのかなぁ。

色々な変化と書きましたが、大きな変化がふたつだけでしたね…でも振り返ると、妊娠と家を購入するという人生の中でもだいぶ大きな節目をいっぺんに迎えてしまったので、ほんとめまぐるしくかったなぁ、という印象です。今はもうすぐに迫った出産を待つばかりの穏やかな日々。これからはぼちぼち更新していきたいと思います。

ふたつの変化、とくに妊娠は、わたしにとってほんとうに感動的な出来事でした。
実は3年ほど前に流産を経験していて、今回は待望の妊娠でした。初めての妊娠が流産だったので、もうこのまま授からないんじゃないかとか、もし妊娠できてもまた流産だったらどうしよう、と後ろ向きな考えばかりよぎっていました。でも、今回ありがたいことに命を授かり、経過も順調にきていることに日々感謝しています。お腹の我が子が、来るべきタイミングで宿ってくれたのかなぁと思うと泣けてきたりします。あと1ヶ月ちょっと、無事に我が子に対面できるよう、ふたりでひとりの今の時期を大事に過ごしたいと思います。
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# by harumerci | 2013-06-03 15:26